美味しい楽しい食体験【オンラインキッチン】
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Diary
味しいもの絡みの現場でお仕事しているご近所さんのおかげで、いつも楽しい体験を教えてもらっています!
先日は、美食の街として有名なスペインバスク地方の美食倶楽部の日本版をと、全国各地で活動を広げている「美食倶楽部」https://bishok.club が展開するオンラインキッチンを初体験。
コロナ禍の中だから実現したとも言えるオンラインキッチンは、国内だけじゃなく世界各地から人気店の料理人さんとzoomで繋げて料理を教わり、自分のキッチンから参加して作って食べる、というもの。
料理教室のようでもあるけれど、一方的に教えてもらうだけじゃなく、実際に自分で食材を用意して、いつものキッチンで作るところも新鮮で楽しかったです。使い慣れた道具やキッチンで作るから現実味もあり、今後また作ってみようという気持ちも高まりました!
思い思いのドリンクを用意して画面越しに乾杯でスタート、自分のキッチンというのがリラックス感もあり、初めましての方とも、料理を教えてくれるシェフとも気さくに話せて、まさにオンラインキッチンというネーミングがぴったり。
今回は南仏ニースからフレンチシェフ松嶋啓介さんと繋いでのセッションでした。
柿右衛門農園のニンニクとトマト、友達の庭から分けてもらったフレッシュなタイム、マルセイユ名物のリキュールパスティスも揃えて準備万端、はりきって参加しました。
今回のメニューは鶏ムネ肉のマルセイユ風煮込み。アンチョビやオリーブの塩気のみで、調理の塩はひとつまみも使わない「塩なし料理」も興味深かったです。柔らかくジューシーに仕上がるモモ肉ではなくなぜ胸肉を選ぶか、といった鶏肉の成分のことから始まり、人が寄り添うことで生まれる熱=火のこと、食材に寄り添い時間をかけて火を通すことで素材のうまみを引き出すこと、日本人に昔からある感覚的なものや清浄なる火といわれるもので調理することなど、人生観にも通ずる話にも引き込まれました。
食べることは生きることとは言うけれど、「何をどうやって、どう選んで、どう調理して食べるか」ということがその人となっていくのか改めて考えさせられ、深く頷きながら聞き入っていました。
そんな胸が熱くなるお話も聞きつつ、焼き加減のことなど気軽に尋ねたりしながら、キッチンには美味しそうな香りが立ち込めていきます。そうこうして出来上がった料理は、ムネ肉なのにパサパサ感ゼロ、しっとりと火の通った鶏肉に、塩なしとは思えない旨みたっぷりのソースが絡み合い、パスティスのアニスがいい感じに香り、気持ちだけでも南仏に飛べる美味しさでした!
松嶋さんの塩なしレシピはYouTubeでもたくさん公開されているので、興味ある方必見です!実際に教えてもらえるオンラインキッチンもオススメです😊
その日、私が南仏に飛んでいる裏では、漁師さんから直送の鯛丸ごと一尾を捌いて美味しくいただくお魚体験に夫は奮闘していたのですが、美味しい鯛も並び、なんとも贅沢で豊かな食卓となりました。
お魚体験もまた別途振り返ろっと。